子供に教えたいお金の話 トマ・ピケティの『r>g』
私には2人の子供がいるが、彼らの将来の幸せを願ってもどのような職業が彼らの幸せにつながるか教えることができない。
好きな職業についてほしいと思うが、同時にお金に余裕のある生活を送ってほしいとも思う。
仏の経済学者トマ・ピケティ氏が唱えた「r>g」という公式は、職業を考える上で参考になると思われたので、まとめてみる。
まぁ幸せでいてくれれば、それでいいんだけどね。
ピケティ氏は著書『21世紀の資本』で、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「資本主義では格差は広がる」ことを示している。
その象徴として「r>g」という公式を用いている
「r」は資本収益率:不労所得によって得られる収益率(株式や不動産所得など) 4-5%/年
「g」は経済成長率:日々の労働で得る給与所得などの上昇率(労働収入) 1-2%/年
僕らは労働収入で給与をもらう。労働力を投資して給与をもらう。
そして年間平均1-2%程度の昇給がある。この昇給率がgである。
一方で株式や不動産自体は、労働するわけではないため給与は発生しない。
ただその価値は年間平均4-5%程度で上昇する。
このことから多くの労働者は労働だけで収入を増しても、投資家の収入増加率にはかなわないことがわかる。
確かに自分の給与は1%程度しか昇給していない、、、。
投資家を目指せとは言わないが、子供には知っておいてほしいなぁ。