障害年金の支給要件、金額は? 簡単にまとめてみました。
この記事はこんな人にオススメ
・お金や将来に不安がある人
・障害年金について知りたい人
障害年金について調べてみました。
お金を知ることは、自由を知ること。どうもドク太郎です。
実は医師免許以外に、ファイナンシャルプランナー3級の資格も持っています。
「公的保険(社会保険)は手厚いので民間保険は入らなくてよい」という某Youtuberの話を聞いて民間保険にはほとんど入っていません。
ただ社会保険は必要な状況にならないと興味がわかず、いざ必要になるときには高齢になっていて調べられないという状況が予想されました。社会保険を知ると、より安心して生活がおくれると思います。
仕事がら障害年金の書類記載を求められることがあります。
ポイントとなる受給要件を理解するために、障害年金について調べてみました。
- 障害年金は2種類ある
- 支給要件を簡単にまとめると
- 腎疾患における一定の障害状態とは
- もらえる金額は?
- いつからもらえる?
- 申請していなかった。どこからもらえる?
- いつまでもらえる?65歳以上でももらえるの?
- まとめ
障害年金は2種類ある
基本は、国民年金を払っている人が受けとれる障害基礎年金
加えて、厚生年金を払っている会社員などは追加で受けれる障害厚生年金
があります。
支給要件を簡単にまとめると
支給要件をまとめると以下の通りでした。
①障害の原因となった傷病に関連する症状で初めて病院を受診した日(初診日)が20歳未満、もしくは国民年金や厚生年金に加入している期間であること。
②一定の障害状態であること(傷病により異なる)。
③国民年金保険料(1ヶ月あたり16,610円)や厚生年金保険料をきちんと支払っているもしくは免除されている人。
わかりにくい初診日とその解釈
難しいのが①の初診日です。わかりやすい例として以下がありました。
〈例①〉指が痛くて整形外科に行って、その後にリウマチ科で関節リウマチと診断された。
このような場合はリウマチ科が初診日ではなく、整形外科が初診日になります。
〈例②〉初めは躁うつ病でA病院に通院していたけど、次のB病院で、発達障害と診断された。
つまり②の『一定の障害状態』に至った疾患から起きる症状や検査異常を調べる目的で、医療機関に受診していればその日が初診日になります。
病気は早期発見、早期治療がよいといいます。もちろん治るのが一番よいですが、障害年金の観点でも早期に受診していた方がいいですね!
腎疾患における一定の障害状態とは
原則級数については総合評価となっていますが、
腎機能障害については
以下のサイトを参照すると、Cre8mg/dL以上で1級、Cre5mg/dL以上で2級、Cre3mg/dL以上で3級とされています。
参考:【腎臓の傷病で障害年金をとる基準】顧客満足度98.3%!障害年金・社会保険代行なら大阪社労士渡辺事務所!
ネフローゼ症候群なら
以下のサイトを参照すると、3級しか取れないとのことでした。
参考:【ネフローゼ症候群】で障害年金を申請するための注意点! | 兵庫・大阪障害年金相談センター
もらえる金額は?
障害基礎年金なら
【1級】 780,900円×1.25+子の加算
【2級】 780,900円+子の加算
子(基本は18歳未満の子供)の加算
第1子・第2子 各 224,700円
第3子以降 各 74,900円
加えて厚生年金なら
【1級】(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,700円)〕※
【2級】(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,700円)〕※
【3級】(報酬比例の年金額) 最低保障額 585,700円
※認定を受けた方に生計を維持されている65歳未満の配偶者がいるときに加算
報酬比例の年金額は、年収によって異なるため年金定期便で確認する必要性があります。下記サイトで計算方法が記載されていました。
参考:障害年金の概要と計算の仕方 | 一般社団法人 公的保険アドバイザー協会
いつからもらえる?
障害基礎年金なら1,2級の状態で障害認定された翌月から支給開始。
もしくは3級以上に障害認定後された後に、1,2級の状態に悪化した場合には申請で、翌月から支給開始。
障害厚生年金は、上記が1,2,3級の状態で障害認定になります。
申請していなかった。どこからもらえる?
時効による消滅のため、遡及して受けられる年金は5年分が限度とのことです。
参考:“目で見る”年金講座 【第14回】年金の時効とは(もらい忘れの年金はどうなる?) | くらしすと-暮らしをアシストする情報サイト
なので例えば8年ほど前から透析が始まった患者さんが障害認定されれば、5年分の年金はもらえますが3年分はもらえないとのことです。
いつまでもらえる?65歳以上でももらえるの?
初診日が65歳の2日前までにある場合、65歳以降にも障害年金がもらえます。
ただし国民年金・厚生年金それぞれにおいて、老齢年金をもらうか、障害年金をもらうかを選択する必要があります。以下の3パターンが考えられました。
老齢基礎年金+老齢厚生年金
老齢基礎年金+障害厚生年金
障害基礎年金+障害厚生年金
参考:[65歳を超えていても障害年金を受給できるか?]労務相談|飲食求人情報 グルメキャリー 飲食業界・レストラン業界の就職・転職サイト
どの組み合わせがお得?
以前報告した地共済年金情報Webサイトでもられる年金額を確認してみました。
私の場合は老齢基礎年金は障害基礎年金の方が高いため、障害基礎年金を継続しつづけるほうがよさそうです。
障害厚生年金はねんきん定期便が来るまでわからないので、宿題ですね。
まとめ
障害年金についてまとめてみました。
これまで自分の中で不明瞭であった点がはっきりしたため、患者さんに説明もしやすくなりました。恩恵が受けれる人も多くなると思います。
万が一自分が申請する場合になっても、老齢基礎年金より多い額が障害認定時よりもらえるのは助かりますね。少し生きる上での不安が減り、楽に生きることができました。
「知識を得ると世界の解像度が上がる」と誰かが言っていましたが、ほんとにそうですね。今後も学んでいきましょう。