医師がもらえる退職金を計算してみた
この記事はこんな人にオススメ
・将来の生活に不安を抱えている人
・30代の勤務医がもらえる退職金に興味がある人
・辞め時を知りたい人
近畿三都で働く自分がいくら貰えるのか調べてみました。
前回、退職後の年金がいくら貰えるか調べてみました。
結果2000万円問題にぶち当たりましたが退職金というシステムがあるため、
必要なお金=2000万円ー退職金 ということに気づきました。
将来の不安を取り去るために退職金を調べてみることにしました。
退職金は5種類
定年退職、特例退職、死亡退職、公務外傷病退職、自己都合退職の5種類があるようです。
定年退職
給料月額×基本率(甲欄)+調整額
65歳の誕生日以降の3月31日に退職する場合にもらえる一般的な退職金です。
昇進しないとしても年に1回昇給はあるので、65歳時の見込み額を計算してみます。
調べてみると、なんと17年後には昇給しなくなることがわかりました。入局していない医者の宿命でしょうね。
給料月額は485000円でした。
基本率は勤続年数が伸びればそれだけ増えていく数字で、65歳時は46.5でした。
甲乙丙と3種類別れており、減額していきます。
ぜひとも甲で退職したいですね。
調整額は32,500円×60か月分でした。これは勤務年数が少ない人への調整目的かと思っていましたが、自己都合の退職では減額されるため、何のためにあるのかわかりませんね。
定年退職(65歳退職)でもらえる金額は2270万円でした!
65歳まで働ければ2000万円問題はクリアです。
日々飽きずに働き続ければ、65歳時に所持金がなくても生きていけることがわかりました。
特例退職
給料月額×基本率(甲欄)×{1+特例退職割増率}+調整額
55歳以上で、早期退職優遇制度を使用した場合の退職金です。
肩をたたかれてしまいました。必要とされないのは寂しいですが、定年退職になかった特例退職割増率というおまけがもらえるみたいです。アーリーリタイヤを考える上でも検討してみましょう。
60歳バージョン
485000円×41.5×(1+0.2)+32500×60=2600万円
55歳バージョン
485000円×34×(1+0.2)+32500×60=2170万円
65歳までの生活費は必要になりますが、ともに2000万円問題をクリアしています。
死亡退職
給料月額×基本率(甲欄)×{1+特例退職割増率}+調整額
50歳未満でも、50歳時の特例退職としてみなしてくれます。
死亡保険に入っているようなものですね。これは知らなかった人が多いと思います。
475000×26×(1+0.2)+32500×60=1680万円
これだけ見ると、足りないなぁと思いますね。
やはり日々の生活費を稼ぎ続けるということは大きなことですね。
公務外傷病退職
給料月額×基本率(乙欄)×(1+規則別表加給率)+調整額
病気になって仕事をやめても退職金はでるみたいです。
ただ基本率が乙になっているため、減額されています。
55歳以上であればおそらく特例退職が使えると思うので、それより低い年齢での使用になると思われます。
50歳バージョン
475000×17×(1+0.2)+32500×60=1160万円
45歳バージョン
460000×13×(1+0.15)+32500×60=883万円
40歳バージョン
425000×8.5×(1+0.15)+32500×60=610万円
自己都合退職
給料月額×基本率(丙欄)×(1+規則別表加給率)+調整額
ついに丙になってしまいました。
自己都合では調整額が勤務年数に合わせて減額されます。
50歳バージョン
475000×17×(1+0.2)+32500×60/2=979万円
45歳バージョン
460000×13×(1+0.15)+32500×60/2=785万円
40歳バージョン
425000×6.0×(1+0.15)+32500×60/2=390万円
特例退職とかなり差がひらきました。
まとめ
とりあえず65歳まで働ければ、貯蓄が0円でもその後の生活はできそうです。
お金のことはあまり気にせず、日々の仕事を楽しみながら続けることができれば達成できそうなので、興味を見つけながら日々精進することにしましょう。
もし65歳まで働くのが大変であれば、55歳や60歳の特例退職を狙うほうが良いのかもしれません。
これでまた一つ不安がとれました。