シェアNo.1の市販品経腸栄養剤『メイバランス』のまとめ
高齢になると食欲は落ちがちですよね。自分や自分の両親にもいつかやってくる試練と思われますが、『食べる、動く』の2つが継続できないと容易に廃用が進行して寝たきり状態になってしまいます。
それだけは避けたい!
仕事でNST(Nutrition support team)を行っており、食事や栄養について考えることが日々ありますが、使っているのは医薬品の経腸栄養剤であり市販品については詳しくありません。
下記リンク先ではメイバランスが市販品でシェアNo.1、と報じており。実際ドラッグストアでもメイバランスをよく見かけます。
介護食ランキング(濃厚流動食) - ケアニュース by シルバー産業新聞|介護保険やシルバー市場の動向・展望など幅広い情報の専門新聞
今回シェアNo.1の市販品経腸栄養剤『メイバランス』をまとめてみることにしました。
2種類のメイバランス
液体タイプは大きく分けて2つあります。
・明治メイバランスMiniカップ
・明治メイバランスArgMiniカップ
200kcal/125ml=1.6kcal/mlの容量と総カロリーは同じですが、
カロリーのうち炭水化物の割合が
Miniカップは63%、
ArgMiniカップは50%、
と糖質の割合が異なります。
糖尿病で急な血糖値の上昇を抑えたい場合にはArgMiniカップの方が良いかもしれませんが、そもそも食事摂取量が少ないような状況であれば栄養過多になる可能性は少ないのでどちらでも良いのかも。
フレーバーが重要
食欲が落ちた人は、自分好みのフレーバーに出会わないと続けることができません。
Miniカップはフレーバーが11種類、ArgMiniカップは2種類のため、まずは飲めるフレーバーに出会うことが大切と思います。
医薬品の中ではメイバランスに類似したエンシュアH
保険診療で経口的食事摂取困難な場合に使用できる医薬品としてエンシュアH があります。
カロリーは 375kcal/250ml=1.5kcal/ml とメイバランスよりはやや薄く
炭水化物の割合は55%と、明治メイバランスArgMiniカップよりの組成でした。
フレーバーは7種類ありますが、黒糖味、抹茶味などが含まれており、メイバランスより好みが分かれる印象です。
価格
継続できるには、値段も重要です。
Miniカップ 4000円/24本 =167円/本
ArgMiniカップ 5000円/24本=208円/本 (ともに楽天調べ)
エンシュアH 235円/本 (薬価より算出)
ただしエンシュアHの場合は医薬品のため、75歳以上であれば自己負担は原則1割負担で済むことから23.5円/本で試すことができます。
オススメ方法
保険を使えば安いエンシュアHの7種類のフレーバー(バニラ、コーヒー、バナナ、黒糖、メロン、ストロベリー、抹茶)を試し、
継続できそうなフレーバーをベースに、飽きが来るようであればメイバランスを併用するとトータルコストを減らせると思います。
エンシュアHはコーヒー独特の香りやビター感があり、オススメです!